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我孫子朗読劇の会・ゲスト出演

 「我孫子朗読劇の会」さんが瞽女をテーマにした朗読劇をやられるということで、ゲストとしてごぜ唄を唄わせて頂くことになりました。

 今回の朗読劇は、高田瞽女、最後の親方であった杉本キクイさんの口伝を基に作られているとのことなので、私もキクイさんの唄っていた演目に挑戦します。

 私の大師匠、長岡瞽女であった小林ハルさんの唄とは少し違った趣があるので、どんな風に聴いてもらえるか、今から楽しみです。

 お時間のある方はぜひ覗きに来てください。


 〈我孫子朗読劇の会〉
  杉本キク江 口伝 「わたしは瞽女」
   大山真人・“杉本キク江 口伝 「わたしは瞽女」”
   斎藤真一・“越後 瞽女日記”より
  台本構成:貝山武久
  ゲスト:越後ごぜ唄 小関敦子

 日時 2022年7月4日(月)
 場所 我孫子市南近隣センター9F ホール
 開場 13:30 開演 14:00


 我孫子朗読劇の会・チラシ


 

映画「瞽女GOZE」上映会と瞽女唄公演のお知らせ

 2022年7月2日(土)~10月までの毎週土曜日に、門前仲町にあるキッズKEシアターにて、最後の瞽女と言われ、記録作成等の措置を講ずべき無形文化財にも認定された「小林ハル」さんの半生を描いた映画「瞽女GOZE」が再上映されることになりました!!

 7月2日(土)には、初回特別公演として、瞽女唄の演奏を行いますので、この機会に聴きに来て頂けると幸いです。

 日時:2022年7月2日(土)
     10:30~ 14:00~
      (7月9日から10月までの毎週土曜日は11:30~映画上映のみ行います。)
 場所:キッズKEシアター
     東京都江東区牡丹3-25-8
     ■東京メトロ東西線「門前仲町駅」2番出口より徒歩約8分
     ■都営大江戸線「門前仲町駅」5番出口より徒歩約9分
 料金:大人 ¥1500
     シニア¥800
     障害者割引含む
     小人 ¥無料
 予約:03-5621-6622 (限定12席)

 キッズKEシアター瞽女唄チラシ

 キッズKEシアター映画チラシ

広沢さんの越後瞽女唄コンサート「瞽女唄の息吹」vol.3 終了のご報告

 2022年3月20日(日)に開催され、ゲスト出演させて頂きました、広沢里枝子の越後瞽女唄コンサート「瞽女唄の息吹」vol.3が終了しましたので、ご報告させて頂きます。

 広沢さんはSBC信越放送で「里枝子の窓」というラジオ番組のパーソナリティを務め、障害のある人などの生の声を届けている全盲の演奏者です。
 私の妹弟子に当たりますが、萱森先生のもとで瞽女唄を始めたのがほんの3年ほど早いというだけで、姉弟子と名乗れるようなものではありません。
 そう思ってしまうのは、広沢さんはたくさんの友人を愛し、愛され、いつもキラキラしていて、その輝きに、ついひれ伏したい気持ちになってしまうからです。

 このコンサートは、本来は2年前に開催される予定でした。
 ところが皆さんご周知のとおり、コロナ禍で開催が延期され、今回ついに実現に至ったのです。

 その間、広沢さんは大腿骨折という大けがを経験され、「盲導犬と歩きたい。三味線を持って唄を唄いたい。」というご本人の強い思いだったり、その思いを叶えたいと力を貸して下さる方、広沢さんの活動を応援し、このコンサートを盛り上げようと、SNSで発信したり、人と人とを繋いでくれる友人の存在を目の当たりにしました。

 ひとつの公演は、様々な人の様々な思いが積み重なって実現されているものだということを肌で感じたのです。


 さて今回は、2人の掛け合い唄、「瞽女万歳」を演奏するために前日にリハーサルを行いました。
 何しろ、広沢さんは長野県、私は神奈川県という離れた地域に住んでおり、当然一緒に稽古をしたことなどなかったためです。

 お互いのパートや唄の雰囲気を確かめ合い、その日は広沢さんのご友人宅に一緒に宿泊させてもらい、広沢さんの瞽女唄への思いなどを聞かせて頂きました。

 広沢さんは、子供の頃からいずれ視力を失うことが分かっていたため、生きる糧を得るために長唄を習得したり、ギターに親しんだ時期や、子供のための読み聞かせに挑戦したりした後、再び長唄を学び直したのだそうです。
 そんな中いつも感じてしまうのが、音の世界を楽しむための長唄でも、楽譜が重要視され、見える人のための芸能になっていて、どこかで晴眼者には敵わないという壁に当たってしまうのだという事でした。
 そんな折出会った瞽女唄は、形に決まりがなく、感じたままに表現できる、広沢さんにとって自由になれるものだったのだそうです。

 私はこの話を聞いて、瞽女唄が盲人芸であったという背景を失ってしまっては何の意味もないものになってしまうということを強く感じました。
 録音を基に楽譜にして形を作ってしまえば誰にでも出来るものにはなりますが、それはあくまでも視覚優位の見える人本意のもので、身体的条件を超越することは出来ないのです。
 見える見えないを超えるためには、いつも萱森先生が仰っている、独特の響きや文句や形に決まりがないという前提が絶対不可欠なのだということを理解しました。


 さて、本番当日は広沢さんに着物を着つけるという重要な任務から始まりました。
 「手伝います!!」
 と張り切って言ったものの、人に着付けた経験などなく、本当に大丈夫かと不安でしたが、有難いことに助っ人に来て下さった方がもうひと方いらっしゃり、思いの他順調に着付けることが出来ました。
 ついでに自分自身の着付けも手伝ってもらい、約10分という驚異的速さで着ることが出来たことは驚きでした。


 天気は快晴。

 2022.03.20紫苑の空
 古民家カフェギャラリー「紫苑」の空


 会場である古民家カフェギャラリー「紫苑」の中庭では、風の杜自然酵母のパンや紫苑のコーヒーが販売され、埼玉新聞と信濃毎日新聞の取材も入り、広沢さんファンが集まる賑わいの中、コンサートは始まりました。

 2022.03.20風の杜パン屋さん
 風の杜自然酵母のパン

 午前の部は、広沢さんによる門付け唄「瞽女松坂」と、「葛の葉子別れ」4段目の前半。小関と共演の民謡「新津甚句」に2人の掛け合い「瞽女万歳」、「夢和讃」で締めた後は、私たちの大師匠である小林ハルさんの半生を描いた映画「瞽女GOZE」の瀧澤監督が映画の撮影秘話や映画から生まれた曲についてお話して下さいました。

 2022.03.20瀧澤監督
 映画「瞽女GOZE」の瀧澤監督

 午後の部は、同じく広沢さんによる門付け唄は「かわいがらんせ」に、「葛の葉子別れ」は物語のクライマックス、4段目後半、2人の掛け合い「瞽女万歳」は午前の部とはお互いの役割を交代して演奏し、小関の創作曲「猫好き口説き」、広沢さんの創作曲「ジャスミン音頭」ではみなさんの手拍子で盛り上がり、「夢和讃」の後は再び瀧澤監督に、今度は映画制作に至る17年の軌跡についてお話して頂きました。
 人生をかけて作ったこの作品は、食べるための仕事とは別の「生きる為の仕事」という思いのこもった言葉に感銘を受けました。
 そして、瞽女唄を始めたきっかけと打ち込む理由について聞かれた広沢さんの「瞽女唄を唄っている時が自分が自分になれる時間」と涙ながらに語られる姿に会場が一体となり、そのあとで同じ問いに応える私の話はまあ・・・忘れるとして・・・

 その言葉通り、広沢さんは本当に楽しそうに唄を唄われるので、すごくエネルギッシュで、隣でちょっと圧倒されつつ・・・それでも同じ音の世界で共存する感覚を味わうことが出来て、心の熱くなる時間を過ごすことが出来ました。

 2022.03.20紫苑コンサート
 広沢さんとの共演

 この仲間の力が結集された素晴らしいコンサートに立ち会うことが出来たことに感謝の思いでいっぱいで、これからの広沢さんの活躍を期待せずにはいられません。

 2022.03.20広沢さん
 広沢さん

 もちろん私自身も、ひとつの公演は、それに関わるそれぞれの人のそれぞれの思いが重なり合って成り立っているのだということを忘れずに、これからもひとつひとつを大事に取り組んでいきたいと思います。

 2022.03.20紫苑コーヒー
 お土産に頂いた「盲導犬ジャスミン」のハンカチと「紫苑」のコーヒー

広沢里枝子の越後瞽女唄コンサート「瞽女唄の息吹」出演のお知らせ

 私の姉妹弟子である広沢里枝子さんの越後瞽女唄コンサート in 鴻巣・紫苑 vol.3 「瞽女唄の息吹」に、僭越ながらゲストとして出演致します。

 広沢里枝子の越後瞽女唄コンサート in 鴻巣・紫苑 vol.3
 「瞽女唄の息吹」

 日時:2022年3月20日(日)
     第1部 10:30開場 11:00開演
     第2部 13:30開場 14:00開演
               ※各部30名限定
 料金:チケット各部券 2000円
          通し券 3500円
 場所:カフェ・ホール・ギャラリー 紫苑
     〒369-0133 埼玉県鴻巣市小谷2275
      JR高崎線 北鴻巣駅下車 西口より徒歩20分
       駐車場完備 20台
予約・問合せ:TEL:080-9124-1499(19:00~22:00)小林
         MAIL:shionkounosu@gmail.com

※当日は、映画「瞽女GOZE」の瀧澤正治監督もいらして、お話をして下さる予定です。

 2022紫苑コンサートチラシ

西東京市 地域講座「瞽女唄が聞こえる2022」講座終了のご報告

 2022年2月24日(木)に開催されました、保谷駅前公民館主催地域講座「瞽女唄が聞こえる」講演が盛況のうち無事に終了しましたので報告いたします。

 今回は、まん延防止等重点措置の期間中ということで、各回15名限定で、募集と同時に即締切りのような状況だったそうです。

 お客様では、以前、友人のガイドヘルパーとして別の瞽女唄公演に来て下さった方が、同じ公民館主催の別の講座の講師をされていて、その繋がりで来て下さったり、萱森先生の公演をきっかけにすっかりハマって、新潟の公演まで聴きに来てくださった方が、昨年に引き続き来て下さったり、瞽女を多く描いた画家、斎藤真一さんの絵画を3点も持っているという方が、そのうち1点を持って来て下さったり、上越出身で子供の頃瞽女さんの唄を聴いたという方も声を掛けて下さいました。

 演目は、「葛の葉子別れ3段目」をメインに、午前の部では「かわいがらんせ」と「どどいつ」の替え歌を、午後の部では「庄内節」の替え歌と「地蔵和讃」を演奏させて頂きました。
 替え歌は、新型コロナウィルス感染拡大に関して私が作った歌詞を、午前と午後で、それぞれ別の節(曲)に乗せてみました。
 時事ネタを取り入れることは、当時の瞽女さんたちもやっていたことなので、楽しんでもらえたと思います。※近々YouTubeにアップしたいと思っているのでお楽しみに!!

 また、演奏中、庭でシジュウカラがずっと鳴いていたり、「葛の葉子別れ」を唄い終わった途端に「すげえな。」と声を漏らすほど熱心に聴いて下さった方がいたりと、人にも動物にも概ね好評だったようで、有難い限りでした。

 来年も開催されるようでしたら、ぜひ、葛の葉子別れの結末を聴いて頂きたいです。と、淡い期待を抱きつつ・・・

 お世話になったスタッフの皆さん、来て下さったお客様にも感謝致します。
 有難うございました。

 旧高橋家外観2021.3
 会場になった旧高橋家の外観

 2022西東京市
 公民館や保存会の皆さんと、斎藤真一さんの絵を囲んで。


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プロフィール

小関敦子

Author:小関敦子
2011年より、「越後ごぜ唄」演奏者、萱森直子氏に師事。同氏主催、「越後ごぜ唄グループ・さずきもん」所属。
昔、瞽女(ごぜ)と呼ばれた主に盲目の女性旅芸人が人々の娯楽の為に唄い、生業とした唄。それがごぜ唄です。
段物、口説き、民謡や当時のはやり唄、替え歌やオリジナル曲など、三味線とごぜ唄独特の荒々しく力強い唄いまわしで弾き語ります。

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