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初ソロライブ『瞽女さんの足跡』

 2019年3月、私の古巣劇団「東京ノーヴイ・レパートリーシアター」の企画で初のソロライブを開催させて頂くことになりました。

 越後ごぜ唄ライブ『瞽女さんの足跡』

日時:2019年3月2日(土)・3日(日)
     開場 13:30  開演 14:00  上演時間約90分
料金:2500円(全席自由席)
場所:東京ノーヴイ・レパートリーシアター
     東京都世田谷区北沢2-13-6 第一マツヤビル3階
     京王井の頭線・小田急線 「下北沢」駅 南西口より徒歩3分
予約・お問い合わせ:東京ノーヴイ・レパートリーシアター
             TEL:03-5453-4945 (平日10:00~17:00)

ネット予約はコチラから→http://kirinekohonpo.cart.fc2.com/

瞽女さんの足跡・チラシ1

瞽女さんの足跡・チラシ2

 皆様のご来場を心よりお待ちしております。
          

「音色いろいろ」~ライブ出演のご案内~

 ライブ出演のご案内です。

  「音色いろいろ」

 日時:2018年12月15日(土)
      18:30 OPEN / 19:00 START


 場所:明大前マイスペース
      東京都世田谷区松原2-42-5 明大前フラワーハイホーム202
      京王線・京王井の頭線「明大前」より徒歩2分
      TEL 03-6750-1785

 料金:1500円+オーダー

 出演:Gato Negro(フラメンコ&クラシックギター)
    亮子(コンサティーナ弾き語り)
    小関敦子(越後ごぜ唄・三味線弾き語り)

久々に段物を語らせて頂く予定です。
三者三様の楽器と演奏スタイルを楽しめるのが魅力のライブです。
お時間ありましたらぜひいらして下さい。

音色いろいろ・チラシ

新潟日報・おとなプラス

 2018年10月31日、新潟日報の夕刊「おとなプラス」に越後瞽女唄に関する特集が載りました。

 「瞽女がいなくなった今でも瞽女唄が唄い継がれているのは何故か?」といった内容で、
なんと、私のお稽古の様子も取材して頂きました!

 よろしければご覧下さい。

 おとなプラス1

 おとなプラス2

 おとなプラス3

魂の記憶が開かれる時

 10月13日(土)
 「魂の記憶が開かれる時」と題された対談を観覧しました。

 これは、私の劇団員時代の恩師、レオニード・アニシモフ氏と奄美島唄の唄者、朝崎郁恵氏による対談を医師の稲葉俊郎氏がナビゲートするというもの。

 アニシモフさんのことは普通に尊敬しているし、何より、奄美島唄の第一人者である朝崎さんのお話は是非とも聞いてみたかったのです。
 朝崎さんは、“NHK BSプレミアムの「新日本風土記」のテーマ曲を唄っている方”といえばピンと来る方も多いでしょうか。


 魂云々のことは、私にはあれこれ語れるだけの能力がなくて残念なのですが、島唄の歴史などのお話は興味深く聞くことができました。

 文字文化が発達しなかった奄美では、唄でコミュニケーションをとったり、争いごとを唄で解決したりしたのだそうです。
 こうして人々の生活の中から自然に生まれた唄が、1000年にも渡って唄い継がれているのだという歴史の深さには驚きでした。

 そして、何より有難かったのが、朝崎さんが実際に唄って下さったこと。
 元々この対談は、アニシモフさんが朝崎さんの唄を聴いて感銘を受けたのがきっかけで実現したものだったそうで、対談中に何度も唄をリクエストして、それに応える形で、別れの唄や楽しい作業唄、自然を敬う唄などを聴かせて頂きました。

 アニシモフさん曰く、朝崎さんの声の“響き”には、人間の奥底にある遺伝子レベルの記憶を呼び起こすような力があるのだとか・・・
 私には難しいことは分からないのですが、朝崎さんの唄の響きは、身体にジワ~っとしみ込んでくるようで、今いる場所とは別の世界に行ったような感覚になりました。

 “響き”の不思議です。

 唄の“響き”には、私が知っているよりももっと大きな可能性があるのかも知れません。
 だから、唄は大事に唄わないとね・・・

2018.10.13魂の記憶が開かれる時

 -追記-

 対談終了後、ロビーで久しぶりにアニシモフさんと言葉を交わしました。
 劇団を退団して約5年、公演には何度か足を運んでいてお目にかかることもあったのですが、怒っていたり真剣だったりで、挨拶もままならずにいたのですが、この日はアニシモフさんの方から、
 「まだ続けてる?」(多分ごぜ唄のこと)
 と声を掛けて下さったので、
 「はい。」
 と答えたら、
 「よし!」
 と言って頂きました。

 ぜひとも、続けていきたいと思います。

「身体でみる異文化~目に見えないアメリカを描く」広瀬浩二郎著

 瞽女(ごぜ)関連書籍のご案内です。

 「身体でみる異文化~目に見えないアメリカを描く」 広瀬浩二郎著

 身体でみる異文化

 著者の広瀬浩二郎氏は国立民族学博物館准教授で、日本宗教史、民俗学、障害者文化論を専門とする、全盲の研究者です。

 実は2年ほど前、広瀬氏と萱森先生(私の師匠)とのコラボ企画があり、氏の講演を聞いて、著作にも興味を持っていたのですが、何分、書くのも、読むのも、聴くのも、考えるのも時間がかかる性質故、今頃になってようやく読むことができました。

 当時、講演の感想を頑張って書いていたので、良かったら読んでください。
     ↓
 「見えない世界をみる」

 全盲の彼は、瞽女や琵琶法師が芸を通して築いてきた盲人文化を例に「さわる文化」の価値を伝えています。
 因みに、ここでいう「さわる」とは、単なる触覚ではなく、全身で「さわる」感覚のことです。

 この本は、そんな彼がアメリカでのフィールドワークにおける体験談をユーモアに描きつつ、日本とアメリカの障害者環境や教育事情を比較し、今後の福祉のあり方にまで言及した一冊です。

 日本とアメリカの点字ブロックの違いや美術館に設置された「触るための彫刻」についての感想などが印象深く、障害のあるなしに関わらず、本当の意味での自由と不自由について考えさせられました。


 そして、本章の後に「補章~瞽女の手」と題して、盲人芸能故のごぜ唄の特長や神髄、瞽女が人々にもたらしたものの意味や価値について、「音にさわる」「色にさわる」「心にさわる」の3つ切り口から書かれた章があります。

 私自身は残念ながら瞽女さんの生の演奏を聴いたことはないのですが、音声資料や映像資料、萱森先生の演奏やお話から想像し、感じていたそのままの内容が明確に文章化されていて、とてもすっきりと晴れ晴れとした気持ちになりました。
 当然、私などがあれこれ書く文章よりも説得力があるので、興味のある方はぜひ読んで頂けたらと思います。

 中でも、ラフカディオ・ハーンがごぜ唄を聴いた感想を、
 「私はこれほど美しい歌を聴いたことがありません。その女の声の中には人生の一切の悲しみと美が、また一切の苦と喜びが震動しておりました。」
 と言ったというのが強烈に心に響きました。

 萱森先生がよく、
 「これが裕福な子女の習い事だったら、絶対にこういう感じにはならなかった。」
 と仰ることからも、この、「震動・響き」というものには非常に大きな意味があるように思います。


 直接この本とは関係のない話になってしまいますが、
 “「瞽女」がいない今、何をもって「ごぜ唄」を定義するのか?”
 と、そんなことをよく考えてしまいます。
 それは、必ずしも演目の種類や形式ではなく、
 “人の感覚に押し寄せるような響き”
 こそが重要なのではないかと思うのです。

 見える世界でどっぷりと平穏にひねくれながら生きてきた私には、瞽女として生きた人々が放ったような響きを再現することはほとんど不可能ですが、少なくともその方向を目指さなくては、ごぜ唄といえるものはなくなってしまうでしょうし、もはや、残す意味すらなくなってしまいます。
 そうなれば、ただの「三味線弾き語り」で全く良いのです。


 そして、章の最後には、瞽女文化再考の意義を提唱して締めくくられます。
 広瀬先生の仰る通り、現代の世は情報化、可視化によって「より多く、より速く」が時代の進歩として称賛されています。
 便利で分かりやすい一方で、人々は情報と時間に追われ、ごぜ唄の語りもののように、“じっくり時間をかけてひとつの物語を楽しむ”ような芸能は需要が少ないのが現実です。

 私個人的には、そんな毎日の生活が体感的に少々キツイ。

 そんな時代だからこそ、少し立ち止まって、“見えない世界を身体で味わう”ごぜ唄本来の世界観が見直される日が来るかも知れません。

 そして、もしそうなった時、
 「ごぜ唄とはこういうものだ!」
 と堂々と表現できる自分でありたいものです。
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プロフィール

小関敦子

Author:小関敦子
2011年より、「越後ごぜ唄」奏者、萱森直子氏に師事。同氏主催「さずきもんの会」所属。
昔、瞽女(ごぜ)と呼ばれた主に盲目の女性旅芸人が人々の娯楽の為に唄い、生業とした唄。それがごぜ唄です。
段物、口説き、民謡やはやり唄など、三味線とごぜ唄独特の荒々しく力強い唄いまわしで弾き語ります。

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